宮本武蔵 1973年映画

2026/08/10

【日本映画】 フランキー堺 高橋英樹 田宮二郎

ネタばれあり!!!


【あらすじ】 作州宮本村の武蔵(高橋英樹)と又八(フランキー堺)は、出世を夢みて関ヶ原の戦いに参加したが、敗れて伊吹山中をさまよい歩くうち、お甲(木村俊恵)と朱実(倍賞美津子)の母娘に救われた。
 又八の母・お杉(任田順好)は、息子が帰らないのは武蔵のせいだと、武蔵に恨みを抱いている。又八にはお通(松坂慶子)という許嫁がいたが、武蔵が沢庵和尚(笠智衆)に戒められ、千年杉に吊り下げられているのを見たお通は、武蔵を助けた。が、武者修行を目論む武蔵は、逃げるように立ち去ってしまう。
 それから3年、彼は京都吉岡一門(細川俊之・佐藤允)との決闘に、単身立ち向かった。武蔵は槍術の宝蔵院阿厳(大前均)を倒し、鎖鎌の名手・宍戸梅軒(戸浦六宏)にも勝つ。その後武蔵は、佐々木小次郎(田宮二郎)から立ち合いを申し込まれたが、恐怖心から断ってしまった。そして慶長17年、武蔵と小次郎の巌流島の決闘が始まる。吉川英治の同名小説をもとに映画化。(作品の詳細




田宮二郎の1人祭り。彼が演じるニヒルな佐々木小次郎も、期待に違わず良かった(ヅラがよく似合い、田宮の端正な顔立ちを引き立てている)が、きりっとした眉の高橋英樹の殺陣シーンに、おもわずぼーっと見とれてしまいました。

次々と宿敵を倒し、巌流島では小次郎を制しても、安息を得ることなく、お通を幸せにする事も出来ず、修羅の道を歩み続ける武蔵を、高橋が好演しています。 



ですが、期待していた巌流島の決闘が、あっけなく終わってしまい、えっ、これだけ?と拍子抜けしました。お通 vs オババのバトルのほうが、確実に長かった(笑)

このオババの存在感が凄まじいのです。主役の武蔵を食うほどのホラー演出は、何とも怖かった。巌流島に向かう武蔵の、船底を見上げるカメラアングルは、後年の『ジョーズ』を予感させる、不穏な緊迫感を漂わせていました。 



ところで、原作では20歳前後の幼馴染である武蔵と又八ですが、映画では高橋英樹(当時29歳)とフランキー堺(当時44歳)で、若者とおじさんのコンビにしか見えないんですよ。コミカルな演技のなかに、人間の愚かさや弱さが見え隠れする、
フランキー堺のバランス感覚は素晴らしい。



松坂慶子(純情でカワイイ)・倍賞美津子(綺麗です)・仁科明子・細川俊之(声が好きでした)・浜畑賢吉(時代劇の常連)など、脇を固めるキャストも超豪華。普段はクールでダンディな細川俊之が、かなり嫌~な役を演じているのも見逃せない。
ちなみに、ふとした瞬間に田宮二郎のなかに、竹脇無我が見え隠れしたのもツボでした。

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