ネタばれあり!!!


【あらすじ】 両親を早くに亡くし、大阪の下町で暮らす兄妹。熱血漢の兄・加藤俊樹(鈴木亮平)は、父(板橋駿谷)と交わした、「どんなことがあっても妹を守る」という約束を胸に、兄として妹のフミ子(有村架純)を守り続けてきた。
 そんなフミ子も、カラス研究者の大学助教・中沢太郎(鈴鹿央士)との結婚が決まり、親代わりの兄としては、やっと肩の荷が下りるはずだった。しかし遠い昔にふたりで封印したはずの、フミ子の〈秘密〉が今になって蘇り、兄妹の関係がギクシャクしはじめる。朱川湊人の同名小説をもとに映画化。(作品の詳細 



妹離れできない兄貴の話かと思いきや、転生や魂の入れ替わりという、少々無理のある仕掛けがあって、不自然に感じられるところはあるものの、観終わった後しみじみした気持ちに満たされました。とにかく、泣いた。
 


23歳の女性・繁田喜代美(南琴奈)、通り魔事件の犠牲になったバスガイドの記憶が、フミ子に乗り移るというのは、やや突飛な展開ではありますが、その記憶を表現する花まんまが、何とも素朴できれいなんです。フミ子の幼少期を演じた女の子が、なかなか良かった。関西人として、すでに完成されていますね(笑)
 


親代わりの兄にとって、妹は自分だけのものだと思い込んでいた。そしてフミ子が結婚することに決まるや否や、肩の荷が下りるどころか、湧き上がってきた妙な喪失感に、戸惑ってしまう。しかも俺だけの妹だったはずなのに、自分が知らないもう1つの家族と、別の名前で暮らしていたなんて…。
すっかり裏切られた気分や。 


複雑な思いに悶々とする兄ですが、相手の家族への気遣いも忘れません。この兄が悩んだ末の披露宴のスピーチは、全世界を泣かせた。直球で届いた彼の熱い思いに、涙腺が崩壊しました。あれは反則やわぁ。涙が止まらへんやんか。そんな兄をみながら、静かにぽろぽろと涙をこぼす妹のフミ子。泣

娘の披露宴が、食べて飲んで喋って踊ってお開き!という定番の陽気なイタリア式だったので、ちょっぴりしんみりするこんな披露宴もいいな(両親への手紙や感謝状を読む演出は、勘弁して欲しい)と思いながら観ていた。 


兄妹愛の話だけに終わらず、登場人物たちの様々な思いにも触れる。親・兄弟姉妹・親戚・学校・地域社会など、多くの人に育てられていることに気づかされます
。兄(にい)やんもよく頑張った。でも彼1人だけの力ではない。地域社会の人々も、親戚のような気持で見守って来たんだよ。

終盤は泣かせる展開でありながら、嫌味のないシンプルな展開で、過剰な描写もなくすっきり。披露宴が終わり、ゲストをお見送りするシーンで、フミ子がもう1つの家族に、「どちらから来られたんですか?」(゚Д゚) (゚∀゚) ( ゚д゚) 


記憶が消えた設定とは言え、前世への縁切り宣言が、いかにもイマドキの振り切った表現で面白い。どないすんの、みんなフリーズしてますやん。

発言直後のもう1人のお父さん(酒向芳 演技が上手すぎ)の表情や、彼の手をとるフミ子、そんな2人を少し離れたところからみている兄。この一連のシーンにまたも目頭が熱くなって、帰りの電車で開いた引き出物とお父さんの表情をみたら、もう涙がとまらない。どんだけ泣かせんねん。

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