ネタばれあり!!!


【あらすじ】 鍼医者の藤枝梅安(田宮二郎)は、音羽屋半右衛門(山村聰)から、日本橋の蝋燭問屋を狙う悪女・お照(川崎あかね)の暗殺を依頼される。
 お照殺しを目撃した相棒の孫八(川地民夫)は、梅安と助っ人の徳次郎(浜田寅彦)を追った。徳次郎は孫八に殺され、梅安も命の危険に晒される。
 浪人・西村左内(高橋幸治)と事件に関わる中、梅安は過去の因縁を感じるお吉(野際陽子)らを仕掛け、孫八や一連の事件の黒幕たちを葬り去る。池波正太郎の時代小説シリーズ『仕掛人・藤枝梅安』をもとに映画化。(作品の詳細

 


田宮二郎と高橋幸治の1人祭り。テレビシリーズの大人気を受けて制作された、記念すべき劇場版第1弾。悪を成敗する殺し屋のことを、「仕掛人」と呼ばせるなんて、粋ですね。仕掛け人の元締めは、貫禄充分の山村聰。仕掛け人は、クールで淡々とした男前の高橋幸治と、甘いマスクで絵になる田宮二郎の2人。仕掛け人が素敵すぎて、「もう、好きにしてくれはって、ええんどすえ~~」
 



西村左内に扮する高橋幸治は、終始一貫してクールな佇まいを崩さない。それだけに、家に帰ってから子どもたちに見せる、にこやかで慈愛に満ちた表情は、何とも言えずよかった。いつもは穏やかで、裏稼業をやっているようには、1ミリも見えない元締めの音羽屋が、仁義を欠いた頼み手をバッサリやってしまう、この落差にも驚いた。
 


藤枝梅安を演じる田宮二郎は、飄々として愛嬌のある表稼業の顔と、裏稼業で見せる、鋭い眼光やダークでニヒルな色気が、とっても魅力的。爽やかで品のある、ダンディな色気がダダ漏れで、仕掛け人の凄みは、かけらもない。 鍼灸の太い針でブスッ!の瞬間は、さすがに凍りつきました。
 


今回の仕掛けの相手は、街はずれの私娼宿の女将・お吉。もしかしたら幼い頃に生き別れた妹だったのではないか?だが、梅安もお吉もそれを知らない。ただなんとなく、お互いに感ずるものがある。

仕事を完遂した数日後、音羽屋と左内と梅安が酒を交わす中で、梅安は淋しそうに、「あのお吉の目が、おふくろの目にそっくりだったんですよ…」とぽつり。なんて切ないのでしょう。なんとも皮肉な運命のめぐり合わせじゃありませんか。
 

ところで、田宮二郎のカツラなんですが、月代(さかやき)を剃らないあのタイプのズラが、笑っちゃうくらい似合ってなくて、どうしたもんでしょうか。田宮が時代劇に慣れていないから?ズラがこなれてない?それとも時代劇の田宮を、私が見慣れていないから?

いずれにしても、鍼灸師のズラが癖強すぎて、ボク、被ってます!感にあふれ、シリアスな局面なのに笑ってしまう。月代を剃った武士のヅラだったら、もう少しなんとかなっていたかもしれませんが、当時の鍼灸師は月代を剃らない、あの髪型だったから仕方がない、などと余計なことが頭をよぎって、集中できない瞬間がございました。

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