ネタばれあり!!!
【あらすじ】 1716年、ヴェネチアのピエタ慈善院。母の姿も愛情も知らないまま育ったCecilia(Tecla Insolia)は、毎晩こっそりベッドから抜け出しては、母への手紙をつづっていた。慈善院から出て外の世界で暮らすには、母が迎えに来るか、貴族と結婚するしかない。
そんな中、慈善院にバイオリン教師として赴任したAntonio Vivaldi(Michele Riondino)は、Ceciliaの卓越したバイオリン技術を見いだし、第一バイオリンのリーダーに任命した。CeciliaはVivaldiのもとで、厳しい練習に耐えながら、バイオリンの腕を磨き、いつしか2人は心を通わせるようになる。
しかし、慈善院がCeciliaの結婚相手に定めた将校(Stefano Accorsi)が、戦争から戻り、やがて事件が起こる。(作品の詳細)
18世紀初頭、水の都ヴェネツィア。孤児の少女たちが集まる慈善院が舞台の、美しくも残酷な歴史の光と影を、きわめて絵画的に描き出した作品です。
何より心奪われたのは、Ceciliaを演じたTecla Insoliaの佇まいで、端正で芯のある顔立ちは、まるでルネサンス期に描かれた聖母子像から、そのまま抜け出してきたかのような、古典的な気品にあふれています。
薄暗い院内に差し込む一筋の光、ろうそくの灯りが生み出す陰影は、バロック絵画そのものの映像美。その静謐な空間で、仮面を外した彼女の、素顔が見せる現代的な意志の強さが、スクリーンから強く訴えかけてきました。
そんな彼女を闇から救い出したのが、音楽教師として赴任してきたVivaldiとの出会いでした。言葉ではなく、ヴァイオリンの旋律を通じて、孤独な魂の響き合う過程が、Ceciliaをそっと癒し、Vivaldiの心をも動かして、のちの名曲《四季》のインスピレーションの原点として、自然の音とともに美しく暗示されていくのです。
そして、物語に圧倒的な深みを与えていたのが、厳格で非情な慈善院の院長(Fabrizia Sacchi)でした。彼女の足首に刻まれた、孤児の焼き印が映し出された瞬間、そうだったのかと。彼女もまた、この過酷なシステムを生き抜いた犠牲者だった。そんな彼女がCeciliaに差し伸べた手と選択は、自らが縛られた負の連鎖を断ち切り、次の世代へ自由を託す祈りのようです。
派手な伝記映画ではありませんが、音楽という翼を得て、不自由な世界を飛び立つ少女の情熱が、美しい名画のような余韻を残す珠玉の作品です。バロック音楽が好きな私にとって、当時の音楽が、人々の祈りや救いそのものであったことを、実感させてくれる、非常に贅沢な時間でした。出番は少なかったが、Stefano Accorsiの何と卑劣で憎々しいことよ。









アイスダンスのロシアペア、ウソワ&ズーリンが「四季」の秋、冬パートのプログラムが大好きなんです。それ以前は「春」パートしか知らなかったけど。その後、他のスケーターも使用するようになりました。マイヤ・ウソワの手製衣裳も素晴らしい。ベージュの衣裳は美しかったけど、肌着のように見えたのかルール抵触して、マイヤは青い衣裳を作成しました。五輪金メダルには届かなかったけど、素晴らしい演技なんで良かったら、検索なさって下さいませ。
返信削除stefanlilyさんへ
削除今でこそヴィヴァルディ『四季』ですが
生前は人気があったものの、音楽史に埋もれて
20世紀になって奇跡的な復活を遂げた作曲家なんですね。
私は夏と冬がとても好きです。
アイスダンス、探して観てみますね~💕
amoreさん🎵
返信削除残暑お見舞い申し上げます!
そちらもやっぱり暑いんでしょうか??
こちら関西は、ここ数日台風の影響か少し過ごしやすかったです(*^▽^*)
「ヴィヴァルディと私」新作だったんですね。
てっきり、少し前の作品なのかと思って見過ごしてました。
「ヴィヴァルディ 四季」は春くらいしか、まともに聴いたことなかったんですが
少し前にNHKの「名曲アルバム」で「夏」を聴いて、すごく好き🎵になりました、
聴いたことあっても、それが「四季」のなかの曲だと知らずにいたんです。お恥ずかしい…
ヴェネツィアの舞台にした曲でヴィヴァルディの父親は有名なヴァイオリニストだということも・・・
この映画、配信されるかな・・・絶対観ます!!
あと「コット、夏の始まり」もよかったですよね~~。
あの少女の年齢の心模様が、しんみりと自分の少女時代を思い起こさせてくれて…。
(自分とは全然違うんだけれど)(=゚ω゚)ノ 笑
フキンさんへ
削除残暑お見舞い申し上げます。6月から40℃の熱波が何度も来て
もう人間が住む所じゃないなって(꒪ꇴ꒪〣)
去年エアコンを買い替えておいて、本当によかったァ~!
ヴィヴァルディの『四季』は、
イ・ムジチ合奏団(イタリアの弦楽合奏団)によって、
世界的に広められました。
バロックといったらイ・ムジチ、みたいな。
ベースギターやマンドリンやウクレレで演奏した
ヴァージョンも、楽しいです♪♬
『コット、夏の始まり』は、少女の心模様が
とても丁寧に描かれていましたね~