イエロー・ドッグ (Yellow Dog) 

2026/06/15

【欧米映画】 Carolyn Seymour Robert Hardy 田宮二郎

ネタばれあり!!!


【あらすじ】 ハイジャック騒ぎの中、1人の日本人スパイがロンドン空港に降り立った。本名は木村(田宮二郎)、通称イエロー・ドッグと呼ばれている。彼の任務は、近々日本で開催される、世界科学学術会議に出席するBewsley教授(John Welsh)が、来日中に危険に遭わないための下調査だ。
 教授の論文がある組織にねらわれているため、英国諜報機関のAlexanderRobert Hardy)の協力を得て、さっそく木村は教授の肋手を訪れる。しかし教授は木村の目の前で、女に誘拐されてしまう。その跡を追った木村は、女のアジトを見つけ出す。そこへ乗り込むと、DellaCarolyn Seymour)が出てきた。(作品の詳細


田宮二郎の1人祭り。一応ストーリーはあるんですが、とっ散らかっていて、真面目なんだかコメディなんだか?な珍作でした。全編に渡って田宮が流暢な英語を話し(高校時代に外交官志望だったこともあり、勉強を励んで英語が堪能)、背がすらりと高くルックスも良いので、欧米の役者と互角の存在感があります。

ストーリーとは関係ないシーンの田宮が、面白過ぎて新鮮で楽しめました。田宮ファン必見の映画ですが、内容は期待しないほうがいいかも(;’ 

教授の情報を共有するため、木村は英国諜報機関を訪れるが、最初は軽くあしらわれる。

それならと、自力で教授を探し出すため、聞き取りに出かけた。こんな状況に押しかけてしまったが、木村は気にも留めず、大真面目に仕事を続ける。
 

財閥のドンにインタビューに行ったはいいが、機械操作がうまくできず(これは時間稼ぎの演技)、ドタバタするあたりから、時々コメディ調になったりする。 

全く柔道を知らない木村が、強者に振り回されて、カエル足でぴょんぴょん飛び跳ねる。 

  007のJames Bondよろしく、ベッドの傍らに美女なんてのも、お手のもの。 

銃撃戦が始まって、Alexanderと木村は大ピンチ!田宮の声で毒づく心の声(日本語)が、べらんめえ調で漫画チック。 

Alexander宅に転がり込む木村。この帽子をかぶると、犬シリーズの鴨井大介。 

「ごはんは炊きあがってから、20分ほど蒸らすと、おいしいんだよ」と、木村はAlexanderの子どもたちに教える。田宮のまなざしが優しくて…💕 

Alexander一家に和食を振る舞い、箸や茶碗の持ち方などを、嬉しそうに説明する木村。このシーンの田宮は、演じているというよりも、素に戻って、日本人としてまんざらでもない表情だったなぁ。 

せっせとにぎり飯🍙を用意する木村。田宮二郎が握ったおにぎりなら、素手でも全く問題ナッシング、むしろ素手でお願いします🍙 

      英国諜報機関が、Bewsley教授の論文の内容について聞く。 

   組織のアジトの地下室に監禁された、木村とAlexander。万事休すか? 

しかし木村の機転で、地下室から救出される。通称イエロー・ドッグだが、木村は大の犬嫌いで犬が怖い。それにしてもイエロー・ドッグって、アジア人蔑視じゃありませんか!!

盗んだ教授の論文を持ったDellaに、東京行きの機上でバッタリ出会う。しかし飛行機はロンドンに引き返すことになり、Dellaたち組織の企みは失敗に終わる。めでたし、めでたし。 

Ron Grainer哀愁漂う音楽(←音が出ます)が、フレンチ・ノワールを彷彿させて、今にもAlain Delonが出てきそうです。

この作品は田宮二郎にとって、念願の海外進出プロジェクトでしたが、興行面で不入りに終わり、多額の借金を背負う大きな原因となってしまいました。

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