ネタばれあり!!!
【あらすじ】 朝吉(勝新)と清次(田宮)は、ポン引きの常公(千波丈太郎)に騙されて、娼婦にされそうになった、家出娘のお君(大杉育美)を助け出そうとする。作戦は成功して、お君を逃がすことができたものの、清次は追手の銃撃により負傷し、組織に捕まってしまう。
清次の身を案じつつも、事情を知らない朝吉は、娼婦宿にいた朱実(八千草薫)と、その亭主である常公(千波丈太郎)を、堅気の夫婦にさせるため、北陸の片山津温泉へと向かった。そこで朝吉は、素性の知れない謎の美女と出会い、意気投合して一夜を共にする。その女こそ実は、売春組織の女親分・百合子(藤村志保)だった。(作品の詳細)
田宮二郎の1人祭り。悪名シリーズ第11作目。ポン引きをやっているヤクザを、真っ当な仕事に就かせるという、社会救済のようなことを、朝吉と清次が成し遂げる、硬派の悪名ならではの展開に、2人の美女が絡んで来ます。
ゲスト女優が八千草薫と藤村志保、豪華です。八千草は娼婦、藤村は売春組織の元締めの女親分。2人とも凛として清純なイメージがあるので、今回は珍しい役どころです。
当時34歳の八千草の、可憐な美しさにはため息が出ます。Juliette Lewisにそっくり。ヒモ亭主との腐れ縁で、あまり深く考えずにバーで働き、娼婦をしている朱美を、とぼけたキャラで演じており、何をやっても憎めなくて可愛らしいの。
もう1人のヒロインである藤村志保は、芯の強さを感じさせる顔立ちに、背筋がスッと伸びた立ち姿や所作の美しさが際立つ。当時26歳。八千草より7歳年下ですが、落ち着いた物腰が印象的で、情念の強い大人の女性です。血気盛んな子分たちを束ねる、きりっとした女親分の貫禄が十分にある。私の26歳なんて、ヒヨッコだったわね。
そんな彼女が、旅先で出会った朝吉と、一夜をともに過ごして、本気で惚れてしまう。朝吉もその気になるほど、魅力的な女性ですから。しかし彼女は、八千草たちに売春をさせている組織の元締め、だから事態はややこしくなってしまう。
今回は、朱美の足抜けを許さない新湊組と朝吉の闘いになるが、新湊組のボスが百合子だったから、一筋縄ではいかない。百合子としても、子分たちや同業者の手前、朝吉と清次と朱美に対して、ケジメをつけなければならない。が、百合子は朝吉に惚れ抜いていて、自分のボスとしての立場と、女の感情の間で大きく揺れ動くのです。
悪名シリーズでは、朝吉と清次が何かしらの理由で一旦別れ、清次は敵の組織に拉致されてボコボコにされた後、組織の一員になりすますが、最後は2人団結して悪を成敗する。これがパターン化されていて、決めセリフは、「梅に鶯、松に鶴、牡丹に唐獅子。朝吉親分に清次」
登場が少なかった田宮二郎、今回の赤とグレーのボーダーに赤のハンチング帽姿は、『ウォーリーをさがせ!』のウォーリーだァ!









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