一度死んでみた

2026/05/21

【日本映画】 吉沢亮 堤真一 木村多江

 ネタばれあり!!!


【あらすじ】 大学4年の野畑七瀬(広瀬すず)は、製薬会社社長の父親・計(はかる:堤真一)と2人暮らし。仕事に没頭して、母(木村多江)の死に目にも間に合わなかった父に、反発するデスメタルバンド・
魂ズのボーカルだ。何かと口うるさく干渉してくる計が大嫌いな彼女は、日々「一度死んでくれ!」と毒づいていたが、計は偶然開発された「一度死んで2日後に生き返る薬」を飲み、本当に「一度死んで」しまう。
 それは会社乗っ取り計画を耳にした計による、社内に潜んでいるであろう、スパイ社員をあぶりだす秘策だった。おばけとなって姿を現した計、薄すぎる存在感から「ゴースト」と呼ばれている、計の秘書・松岡(吉沢亮)、そして七瀬の3人は、会社乗っ取り計画阻止と計を無事生き返らせるミッションに挑むのだった。(作品の詳細



堤真一の1人祭り。広瀬すずのキャラが少しうるさいけれど(歌は上手い。抜群の歌唱力!)、いくつもの伏線回収が軽快に進んで、このスピードが心地良い。生と死が絡む陰謀のストーリーが、突き抜けたおバカな展開で突っ走っていく。俳優たちも大真面目に演じている。バカバカしいコメディですが、こういうノリ、嫌いじゃありません。



あのころ首都圏では、自粛要請による映画館の営業休止が相次ぎ、世界中が新型コロナで苦しんでいた。そんな時に、Death! Death! Death! のシャウト、なんと不謹慎なことでしょうか(苦笑) 除菌剤でシュッシュッしたり、郷ひろみ(
24千万の瞳 エキゾチック・ジャパン 』 (←音が出ます)のジャパーン!が至る所に。ひろみ、いつも輝いて元気のディナーショーが中止になったり、当時の状況を思い出します。


ヒロインを演じた広瀬すずの、可愛らしい弾けっぷりが魅力的で、親父役の堤真一との掛け合いも、あうんの呼吸でいい感じ。堤のオトボケ・キャラは堂に入っていて、とても社長という器には見えないが、それがいいのだ。たまには、キリッとした外科医や弁護士や、正義感あふれる刑事の役も、堤さんにやって欲しい。



堤さんとリリー・フランキーの絡みも面白かった。2人が並んで、あのCMのフレーズ、「トントントントン…」にクスッ。仏壇に置かれたホログラムが、何気にいいですね。木村多江のキャラも最高です。彼女は何をやらせても自然で上手い。


主役・脇役から一瞬のカメオ出演に至るまで、驚きの豪華キャストで、カメオを見つける楽しみもある。妻夫木聡・佐藤健・城田優・竹中直人・大友康平・古田新太・池田エライザ…。まさか、宇宙飛行士の野口聡一氏まで出てくるとは…。


音楽の使い方も素晴らしい。
堤さんが一級河川・三途の川を舟で渡るシーンで、『モルダウ』(音が出ます)がおごそかに流れ、コミカルなシーンが壮大な音楽と共に繰り広げられる魂ズがミサ(葬儀)で歌うシーンでは『水平リーベ僕の船(音)が、火葬された堤さんが宇宙服で現れるシーンでは、『ツァラトゥストラはかく語りき』(音)のメタルバージョンが流れる。コミカルな映像とデスメタル熱唱やクラシック音楽が、シニカルでナンセンスな世界を盛り上げました。

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