ネタばれあり!!!
Omarは将来、両親が亡くなった後も妹と暮らすつもりはなく、自立して夢を叶えたいと思っている。Ireneは彼の自立を支えるための集中サポートを開始し、Omarは有名な歌手になる夢に挑戦する。実話を基に映画化。(作品の詳細)
Greta Scarano監督の長編映画デビュー作。実在するDamianoとMargherita Tercon兄妹をモデルに、一筋縄ではいかない厳しい現実を見つめながらも、純粋な視線と軽快な展開で織り成す、小さな感動作でした。ブルーを基調にした映像が、清々しさや地に足の着いた雰囲気をもたらしてくれる。好きな色です。
それまで両親の肩にのしかかっていた責任の重荷を、いずれ受け継ぐことになる兄弟姉妹が直面する問題。ある日突然、障がいを持つ家族の介護者になって、さて、どこから何をどうやって始めたらいいのか分からない。日が経つにつれて、ジレンマや葛藤や行き違いに振りまわされ、自分の空回りに疲弊してしまう。
けれどその中で、ふっと純粋な瞬間があり、ネガティブなことばかりではないんだな、と思い直す。そこで気持ちを切り替えて、前向きに進もうとする。それがIreneとOmarでした。これは、障がいの程度や兄弟姉妹の結びつき、置かれた家族環境や経済状況など、様々な要因に左右される。IreneとOmarは、うまく行っている稀なケース だと思います。
この作品で最も印象的だったのは、音楽と歌詞がOmarの内面世界への架け橋となっていることですね。De angelisが歌うCi vuole orecchio(←音がでます)やYuri Tuciが歌うStavo Pensando A Te(音)やLittle Green Bag(音)などは、まさにOmarの思いをそのまま歌っている。
彼を演じるYuri Tuciの、リアリティにあふれた真摯な演技と重なって、視聴者の心を静かに揺り動かすことでしょう。厳しい現実を詩的な感性で捉え、兄妹の絆を表現し、道のりは険しくとも、温かいまなざしに満ちた世界があるのです。







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