コット、はじまりの夏 (The quiet girl)

2026/08/07

【欧米映画】 Andrew Bennett Carrie Crowley Catherine Clinch

ネタばれあり!!!


【あらすじ】 1981年、アイルランドの田舎町。子だくさんで貧しい家庭に生まれたCáitCatherine Clinch)は、親の関心を得られず、学校でも家でも居場所がない寡黙な少女だ。母親の出産を控え、彼女は遠い親戚にあたるCinnsealach家夫婦のもとに預けられ、緑豊かな農場で過ごすことになった。
 はじめのうちは慣れない生活に、Cáitは戸惑うが、SeánAndrew Bennett)とEibhlínCarrie Crowley)の夫婦の愛情をたっぷりと受け、ひとつひとつの生活を丁寧に重ねていく中で、Cáitは自分の居場所と、生きる喜びを見出していく。Claire Keeganの短編小説Fosterをもとに映画化。(作品の詳細
  


孤独と寂しさを抱えて生きていた9歳の少女が、ひと夏の出会いを通じて、初めて家族の愛情に触れ、「私はここに居ていい」という心身の安らぎや、人を信頼する心を育てていく、心温まる静かな物語です。Cáitを演じたCatherineちゃんが、健気で可愛らしくて、とても愛おしい少女なんです。 


生まれてくる場所(両親)は、自分で選ぶことができません。
Cáitの幼少期は、さぞかし辛くて暗いものだったのでしょうね。画面越しにSeánとEibhlín夫婦を見た瞬間、優しさや慈愛に満ちたまなざしに、ああよかったと安堵しました。

アイルランドの美しい自然の中で、夫婦はCáitを優しく包み込み、ささやかな日常を通じて、寄り添うことの本質を教えてくれる。どこか自分に似た少女の不器用さや寡黙さを、Seánがそれでいいんだよと言ってくれる。あのシーン、いいなぁ。 


彼らと少しずつ距離を縮め、心を許していくCáitのゆるやかな成長が、過度な説明を省いて、非常に繊細に描かれている。夫婦の愛に触れる中で、それまで虚ろで寂し気だったCáitの目が、生き生きと輝き始めた。彼女がふと見せる笑顔に、愛おしさが込み上げてきます。 


別れのシーンで、Cáitが全力で駆け寄り、小さな体で放った「Daddy!」、その一言に込められた、彼女の信頼や心からの感謝に、目頭が熱くなった。不器用な少女の心が解放されていく瞬間を、いつまでも大切に抱きしめたくなる。そして何か懐かしい余韻に浸っていました。

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