パルテノペ ナポリの宝石 (Parthenope)

2026/06/17

【イタリア映画】 Celeste Dalla Porta Gary Oldman Silvio Orlando

ネタばれあり!!!


【あらすじ】 1950年、風光明媚なナポリの海辺で生まれた赤ん坊は、ギリシャ神話に登場する人魚の名前であり、ナポリの街を意味するParthenopeと名づけられる。美しく聡明で誰からも愛されるParthenopeCeleste Dalla Porta)は、繊細な兄RaimondoDaniele Rienzo)と深い絆で結ばれていた。
 年齢と出会いを重ねるにつれ、Parthenopeは美しくなっていくが、彼女が輝きを増すほど、兄の孤独がいっそう深まり、やがて悲劇が起こる。彼女に幸せをもたらしていた美が、愛する人々に悲劇を招く刃と変わる。それでも人生を歩み続けるParthenopeが、果てなき愛と自由の探求の先に辿り着いたのは…。(作品の詳細


Paolo Sorrentino監督が故郷ナポリを舞台に、ナポリという街とこの街が持つ奇跡の力を、一人の女性に託して描いた作品。観念的で分かりにくい部分もありましたが、美しい映像や、
監督のナポリへの愛やノスタルジーが、強く五感に訴えかけてきます。陽光きらめく地中海の青い海、海岸沿いにある瀟洒な邸宅、そこに立つParthenopeの美しさ…と、贅沢な映像体験ができました。



見どころはなんと言っても、本作品が映画初主演という、Celeste Dalla Portaの瑞々しく神々しい美しさで、Saint Laurentのクリエイティブ・ディレクターが手掛けた、数々のゴージャスな衣装が華を添え、至福のひとときです。



Parthenopeは人生の中で、様々な分野の個性的な人々に出会う。彼女を愛する一方嫉妬に燃える兄、彼女にずっと恋するSandrinoDario Aita)、人生に絶望したアルコール依存症のアメリカ人作家(Gary Oldman)、大学の人類学者の教授(Silvio Orlando)、伝説の女優(Isabella Ferrari)や人気絶頂の大女優(Luisa Ranieri)、ナポリ大聖堂の神父(Peppe Lanzetta)…など。



この出会いには、自由奔放な青春の中の苦悩や絶望、ナポリの美しさとそこに潜む闇の世界、人生謳歌と渇望が伴っていた。光と影、美と醜、喜怒哀楽。人生は表裏一体である。それらをあるがまま受け入れられるようになり、晩年になってParthenopeStefania Sandrelli)は、再びナポリを訪れる。 



ナポリのスクデット獲得を祝う喧騒の中を歩きながら、彼女は感慨にふける。人生は様々なものが、幾重にも積み重なっている。何があっても、人は力強く生きる。だからどんな人生も、生き抜いた道のりは、かけがえのないもの。私の人生も、唯一無二のもの
なのだと。

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