ネタばれあり!!!
【あらすじ】 Pierre Niox(Alain Delon)は、由緒ある絵画や骨董品を売買する美術商である。その美術品の持つ魅力と、その価値を競って自分の手にする時のスリルを、唯一の生きがいとしている。彼は常にビジネスのことしか考えていなかった。
美しいEdwige(Mireille Darc)の魅力の虜になり、電撃的に結婚しても、Pierreは変わらなかった。ハネムーン先のベニスでも、骨董品の情報が入ると、彼女を残してあたふたとアフリカへと飛び去ってしまう。始めは仕方ないと諦めていたEdwigeも、彼の慌ただしい生活に、不安を感じるようになった。
そんなある日、Edwigeが妊娠したことを伝えると、Pierreは子どもを7カ月で生むように言い放った。子どもの命まで、自分のペースに合わせようとする強引さに、むしろ怒りを感じたEdwigeは、Pierreに内緒で家を出てしまう。Paul
Morandの同名小説をもとに映画化。(作品の詳細)
Alain Delonの1人祭り。平凡な人生を嫌い、常に新しい物を求める男が、人生を賭けてオークションに挑む姿を描く。忙しさにかまけて人生の本質を見失った、現代人の不毛を風刺した社会派人間ドラマです。
商品を買う時のスリルに取り憑かれ、いったん手に入ると、興味を失ってしまう。Alainがとにかく走る走る、アドレナリン出まくり!!!異常なほどせっかちに走り回っている。観ているだけで、息切れしそうな勢いです。その姿がどこか滑稽で、けれどそこがまた魅力的なんです。狂気スレスレのところで(越えていたかも)、生き急ぐ男の悲哀に満ちていました。
相棒のPlacide Justin(Michel Duchaussoy)も、中盤あたりから、Alainの異常な暴走に気づいて、ちょいちょい不安な表情を浮かべます。が、長年の付き合いでPierreのことを知りつくしているから、「少しは休んだらどうだい」の忠告はしない。言うだけムダだから。Pierreの良い相棒で居いることが、彼のためだと言い聞かせていたに違いない。
Alainがビジネスで走り回り、ハイスピードで運転し、早口で淀みなく喋る、愛する妻にもトンデモない要求をしたり、怒鳴りまくったり。新しい一面をみせました。寡黙で眉間に皺をよせ無駄な動きのない、それまでのハードボイルドなイメージとは、まったく違うキャラクターです。
何かに憑かれたように、一瞬の隙もなく動き回る姿が新鮮で(見ているほうは疲れる)、時折ふっと見せる大人の渋い表情に、円熟に向かうAlainのカッコよさが、あふれ出ていました。
Alainを見ている分には、十分楽しめるので、何も言うことはありません。ただ、Pierreがなぜそこまでオークションに取り憑かれるのか、何かに追い詰められた影のある雰囲気が、どこに根ざしたものなのか?彼の過去や内面を、少しだけ掘り下げたら、もっと良かったかもしれません。ま、いいんです。
『太陽がいっぱい』で、Alainに殺(や)られる役のBilly Kearnsが、出てくる。Edwigeの妹Marieを演じた、イタリア人女優Monica Guerritoreが、可憐で秘密めいてとても美しい。思春期の女の子の雰囲気がよく出ています。
Pierreも映画も駆け足の速いテンポで展開する中、音楽(←音が出ます)だけが甘くゆったりと流れる。『友よ静かに死ね』に続くCarlo Rustichelliのしんみりするメロディで、これが冒頭で流れるのを聞きながら、こりゃバッドエンドだなと、早々に覚悟しました( ඉ_ඉ )









自分勝手にも7ヶ月で出産しろなんて凄過ぎ。ナチスのコレクションを
返信削除隠し持っていた男の話を思い出しました。アランにはhttps://www.cnn.co.jp/world/35047571.html こちらを映画化してほしかった。
友よ静かに死ねのパーマネントが笑ってしまいます。
ソーニャさんへ
削除日本に一時帰国をしていたので
お返事が遅くなってごめんなさい。
出産の時期までコントロールしようとするなんてね。
かなりひどい男をアランが演じています。
ナチスのコレクションの話を、アランが演じていたら
なかなか面白い作品になってたかも。
私は『モンテクリスト伯』の
エドモンダンテス/モンテクリスト伯爵を
アランにやって欲しかったなぁと思っています。