悪名幟(のぼり)

2026/04/21

【日本映画】 勝新太郎 水谷良重 田宮二郎

 ネタばれあり!!!


【あらすじ】 朝吉(勝新太郎)と清次(田宮二郎)は、久々に大阪に舞い戻った。朝吉は悪名稼業の足を洗い、清次とも別れる決意をひそかに固めていた。かつての馴染みの鍋料理店「びっくり鍋」で、最後の宴会を催すが、支払いの金が足りなくなってしまう。
 店で働いて金を返すと言う朝吉に、店の娘・お米(水谷良重)は、ほかにいい手がある、と彼を賭場に連れて行く。そこで町工場の女主人・お政(ミヤコ蝶々)と勝負をした朝吉は、ボロ勝ちを収めた。けれどもその後、お政の苦しい実情を知った朝吉は、彼女のために奔走することとなる。(作品の詳細 



悪名シリーズ第10作目。朝吉と清次の悪名コンビが、女社長をだまして町工場を乗っとろうと、画策する悪玉一味と対決する。傍目には全く勝ち目がなさそうなんですが、そこは悪名コンビですから、ご安心ください。
 



町工場の女社長・お政(ミヤコ蝶々)を相手に、百万以上の大金を勝ちとった。ところが小切手で勝ち金を受け取った朝吉は、お政の不渡り小切手騒動に巻き込まれることになる。お政もかなり身勝手なんですよ。そんなの放っておけばいいものを、朝吉ったら。
 


この小切手を使うと不渡りになり、会社が倒産してしまう。だから使用を延期して欲しいと、
胴元の遠藤(佐藤慶)に依頼する。ところがこの遠藤、血も涙もない奴で、それならばと朝吉は、元締の春田正太郎(内田朝雄)に直談判する。お約束の展開です。


この元締が「びっくり鍋」の主で、何と!お米の父だった。実はこの組の内部では、昔気質の世代と、その古臭さにうんざりしている若い衆が対立していた。そこへこの事件が絡んで、今回も朝吉の余計なお人好しのお節介が、大事に至ってしまう。
 


紆余曲折あって、別れたはずの青次がタイミングよく合流し(これもお約束の展開)、お礼参りに朝吉たちが素手で殴り倒し、これにて一件落着。なんですが、殊勝にも
朝吉は堅気になろうとし、清次も田舎に帰そうと努力するが、結局は元の木阿弥というわけで、どうしたって離れられない2人でした。

全くお節介なことを!と思いながら、情にもろい朝吉の人の良さが、何ともいいじゃありませんか。いつもながら清次は、お調子もので軽いヤツです。遠藤一派と朝吉の間に挟まって、右往左往する姿が、実に滑稽で笑いました。

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