ネタばれあり!?
【あらすじ】 若年性糖尿病を抱える11歳の少女 Emily 'Skunk' Cunningham (Eloise Laurence)は、離婚した弁護士の父親(Tim Roth)と兄 Jed(Bill Milner)とオーペアの Kasia(Zana Marjanovic)の4人で、ロンドン郊外の街に暮らしている。Kasia の彼で Skunk の中学の担任で家庭教師でもある Mike(Cillian Murphy)が、ときどき Skunk の家にやって来る。
夏休みも終わりに近いある日、向いに暮らす Oswald 家の次女が、Skunk の隣人で友だちの Rick(Robert Emms)に、レイプされたと嘘の告発をした。激情した父親(Rory Kinnear)が Rick に殴ったり蹴ったりしたあげく、Rick は逮捕されてしまう。
その一部始終を見てしまった Skunk は、大きなショックを受けた。この事件をきっかけに、3つの家族の歯車が狂いだし翻弄されていく。また Susan(Rosie Kosky-Hensman)と Sunrise Oswald(Martha Bryant)からのいじめや、Kasia と Mike の関係に、Skunk は悩まされる。(作品の詳細)
Cillian Murphy の1人祭り。ロンドン郊外の袋小路に暮らす3家族。Skunk の Cunningham 一家、暴力をふるう父親と自堕落な3人娘の家、過保護な両親と精神疾患のある青年の家族。Skunk の家族背景や家族関係が分かり辛く、物語は雑然と展開していくので、最初は戸惑ってしまった。これこそが思春期にさしかかった Skunk の内面であり、メランコリックな音楽(←音が出ます)の効果も相まって、始終、不安と緊張に包まれている。
Eloise Laurence の演技が素晴らしい。思春期にさしかかって拗らせ気味ですが、繊細で心優しい少女でもあるのです。この年齢によくある可愛らしさの代わりに、カリスマ的で奇抜なキャラを持ち合わせた(それを本人もけっこう気に入っている)、抗えない魅力に恵まれている。この作品に出てくる人々の中でただ1人ひっそりと輝き、笑い(←音)や悲しみをありのままに表現して、視聴者の心に強く訴えかけてくるのです。
Skunk は自動車解体工場の裏に隠れ家を作るのですが、この秘密基地って言葉がもう、こどもの心を惹きつけるんですよね。家族も友だちも誰も知らない、自分だけのスペース。
小学生の頃、放課後友だちと、河原に群生した背の高い雑草で、ドーム型の秘密基地を作って遊んだっけ。DYTが得意な父は、私と妹が喜ぶようにと、車の幌と支柱と筵(むしろ)で、隠れ家を作ってくれた。ここで勉強したりごはんを食べたり、お人形遊びをしたり昼寝したり。隠れ家で過ごす非日常的な特別感に、ワクワクしたなぁ。
普段は優しい父親だが、頭ごなしに𠮟りつけることがある。母親のいない思春期の Skunk、病気を抱えている娘を心配するあまり、つい頭に血がのぼってしまうのだ。ちょっとしたすれ違いが、後に大事件へと繋がっていくのです。
Tim Roth の安心できるハグや慈愛に満ちたまなざし、Skunk が生まれた時の話は印象的で、娘のことをずっと思っているのが伝わってくる。
1つの嘘から負の連鎖が始まる。機能不全ながらも、3家族がかろうじて保ってきた均衡を、Oswald 家の娘がぶち壊した。3家族は少しずつ壊れていき、Cillian Murphy(メガネをかけたメンヘラ気味で、頼りなくて要領も悪いんだけど、とても優しくて好き)は、とんだとばっちりを受ける。まさに Cillian あるあるだなぁ。








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